更新2022.11.1
様々な気候・気象現象について、写真や専門天気などを使って分かりやすく解説しています。
更新 2022.11.1
野口真利江会員から,2022年10月22日に新幹線から撮った富士山の写真をいただきました.16時50〜57分頃には特徴的な吊るし雲が写っています.
山川修治会員に,天気図や上空の風の様子を表すエマグラムから吊るし雲の出来方を解説していただきました.
☆ギャラリーの見方☆
・写真中央の三角をクリック
→スライドショー(自動再生)開始
・写真中央の縦線2本をクリック
→スライドショー(自動再生)停止
・写真右の三角をクリック
→次の写真へ
・写真左の三角をクリック
→前の写真へ
・写真上の交差した矢印をクリック
→画面いっぱいに拡大
戻るときは右上のバツをクリック
・写真下のサムネイル画像をクリック
→その写真へ
撮影:野口真利江
2022年10月22日 16:50−16:57 富士山の東側に吊るし雲が見える.
最終更新 2022.10.29
松本信哉氏より平塚市からの写真を提供していただきました.富士山の南東斜面に広がる雪は,集中的な降雪なのか,スラッシュ雪崩なのか.山川修治会員に解説していただきました.
低気圧が東に抜けて、雲も抜けようとするところで富士山が頭を出したのが富士市から捉えられました。河口湖からの写真と比較してみました。
1枚目:2022年10月8日9時9分
2枚目:2022年10月8日9時8分
撮影:鈴木健一氏;富士市立大淵第一小学校3階より
2022年10月8日6時32分
撮影:杉本悠樹氏
更新 2022.06.28
会員の山川修治氏によると気象予報士会でも話題になっているそうです.この日の気象状況を解説していただきました.
6.26見事な吊るし雲.
笠雲と吊るし雲の共演
撮影:杉本 悠樹氏
2022年6月26日
更新2021.10.30
10月25日から26日にかけて,台風2120号に先行して現れた2段のニンジン状雲は紀伊半島から北海道に大雨を降らせました.そのメカニズムを解説します.
☆ギャラリーの見方☆
・写真中央の三角をクリック
→スライドショー(自動再生)開始
・写真中央の縦線2本をクリック
→スライドショー(自動再生)停止
・写真右の三角をクリック
→次の写真へ
・写真左の三角をクリック
→前の写真へ
・写真上の交差した矢印をクリック
→画面いっぱいに拡大
戻るときは右上のバツをクリック
・写真下のサムネイル画像をクリック
→その写真へ
最終更新2021.07.09
2021.07.03
活発な梅雨前線の影響で関東甲信から東海にかけて,記録的な大雨になりました.静岡県熱海市や神奈川県では土砂崩れなどの地盤災害の発生も確認されているため警戒が必要です.雨があがった後でもたくさんの雨水が染み込んだ地盤は重く崩れやすくなっているため,崖などにはなるべく近づかないようにして,自治体からの避難情報を逐次ご確認ください.
3日10時までの72時間雨量
・神奈川県箱根町:783.5mm(平年7月一月の雨量の約1.8倍)
・静岡県御殿場市:553.0mm(7月1位)
・静岡県森町三倉:527.5mm(観測史上1位)
・静岡県富士市:507.0mm(観測史上1位)
3日朝,金目川、鈴川、河内川、大根川、座禅川、板戸川で洪水による浸水被害が起こっている,起こる恐れがある状況にあるとして,平塚市に警戒レベルのうち危険度が最も高いレベル5が発表されました.14時30分解除.
3日11時40分頃,熱海市伊豆山地区逢初川沿いで大規模な土石流が発生しました。少なくとも数十m規模の土砂崩れが複数回発生したと思われます.数件の民家を巻き込み一時20人の安否が不明となり,土砂が国道135号を覆いました.その後、源頭部では土砂崩れが確認され、この土石流の発生と密接に関わっているものと思われます.14時50分頃緊急安全確保【レベル5】も発表されました.
雨量データ :気象庁>各種データ・資料>最新の気象データ>降水の状況
熱海の土石流について航測会社各社から,航空撮影した画像や,わかりやすく加工した画像や解説記事が公開されています.
更新2021.06.24
7年前の今日(2014年6月24日),東京都三鷹市・調布市などで激しい降雹があり,農作物が被害を受けました.今年の春〜初夏にかけてこのような降雹が世界各地で起きています.5月下旬中国甘粛省では寒冷前線の通過とともに,今月初め黒竜江省では大規模な竜巻とともに,激しい降雹がありました.
これらの降雹現象を例に,気象画像・データを使って詳しく解説していきます.
・昨年の雷雨・降雹について解説した「2020年06月06日 関東の雷雨・降雹を探る」もぜひご参照ください.
更新2021.03.17
3月15日,大規模な黄砂が中国北京市を襲いました.街がオレンジ色に霞むほど視界が悪く,健康被害も懸念されています.また,北京の2つの空港で欠航が相次ぎました.メディアで「この10年で最悪」と報道されたのを聞き驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか.
この黄砂は翌16日には日本海北部まで、17日には本州にも到達しました.
黄砂と呼びますが、実際に飛んでくるのは砂ではなく、砂塵嵐で発生した砂より細かい部分(30ミクロンから5ミクロン)だということが大事です.砂塵嵐を発生させた風については後述の山川さんの記事を御覧ください.この時期になると黄砂が発生するのは,冬季には地表が凍結したり(凍土帯),雪で覆われたりしていたのが,融けて地表が乾燥し始めたことを意味します.それが黄砂の始まる季節です.
15日3時から16日15時までの黄砂の範囲(予測を含む)【気象庁黄砂情報による】
ところで,「この10年で最悪」ということは,10年前以前はどうだったのでしょう.
北京市の黄砂といえば,時代は遡って2007年に,史上まれにみる規模?の黄砂があり,航空機もストップしました.また北京の研究機関でも建物の隙間から黄砂が入り込んで,情報機器が使えないなどの事態も発生しました.今回はどんな状況なのでしょうか?
遠藤会員が中心になって運営していた「自然災害と環境問題」というサイトでは,毎年黄砂についての報告をしてきました.中でも2007年に山川会員が投稿した「2007年5月26~27日の稀にみる大規模黄砂について」という記事では,詳細に黄砂飛来のメカニズムを解説しています.是非ご覧ください.
*外部リンク
最終更新2020.08.11
7月4日には,九州の熊本県,鹿児島県を中心に記録的な豪雨が発生し,大きな被害が出ています.特に人吉盆地から八代市で八代海にそそぐ球磨川に沿って各所で氾濫が起きています.磯会員からは,球磨川は人吉盆地より下流は狭い峡谷部を延々と流れるため,人吉盆地から下流の狭窄部に入るところで球磨川の水位は上昇しやすく,峡谷部では危険個所が多いとの情報が寄せられています.関連情報が入りましたら掲載していきたいと思います.
また、豪雨が点々と場所を移して次々発生する今年の豪雨を見ていくときに、よく似た推移を示した九州北部豪雨や西日本豪雨から学ぶところが大きい。2017(平成29)年7月5日九州北部豪雨について「今日は何があった日?」に詳しく解説いたしましたので併せてご覧ください。
山川修治
更新2020.08.11
更新2020.07.15
多くの寒冷渦の影響で、蝦夷梅雨模様だった北海道の北方、オホーツク海に1014hPaの高気圧が現れ、涼しい北東気流が北日本へ。そして一部は、関東地方東岸の小高気圧を経て、関東南部にも流れ込みました。
梅雨前線は小康状態でしたが、朝鮮半島付近にある低気圧が、北陸方面へ向かい、再び活発化。14〜17日には前線沿いとその南側の不安定域で豪雨の恐れがでてきます。梅雨末期の集中豪雨ですが、これ以上の被害のないことを祈っております。
更新2020.07.08
2020年7月の豪雨災害に関連して、
国土地理院のHPでは,
「令和2年(2020年)7月3日からの大雨に関する情報」https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R2_kyusyu_heavyrain_jul.html
航測3社からは、以下の情報が提供されています。それぞれのHPのトップページからご覧下さい.
「2020年7月大雨による九州南部の被害状況(2020年7月)第一報」
7/4に撮影された斜め空中写真を掲載.球磨川の峡谷部が谷一杯になって流れている様子や落橋の写真は生々しい. 「2020年7月大雨による九州南部の被害状況(2020年7月)第二報」
海域の流木漂流状況や球磨川河口の写真を掲載.
「2020年7月 熊本県・鹿児島県豪雨災害」
「2020年7月 九州北部豪雨災害」
「2020年7月 岐阜県・長野県豪雨災害」
災害前と後の衛星画像を比較した土砂移動判読や湛水域等判読の解析を掲載.
「令和2年7月 九州豪雨災害」
7/7撮影の斜め写真には市街に広がった洪水被害の様子が克明に撮し取られている.衛星データに基づく画像解析による浸水範囲や浸水深の推定図を掲載.
磯会員からの報告
7月6-7日には本格的に北部九州で豪雨となり、筑後川の氾濫や筑後川と合流する支流沿岸の氾濫が各所で生じています。このほか大牟田市では6日夕刻から7日未明にかけての豪雨と満潮と停電が重なり、中心市街地で男性の胸ほどの水位で浸水しました。排水機場が全て停止したために生じた水害のようです。
7月8日 関東-東北に波及 午前中は栃木県から福島県にかけて線状降水帯が形成されました.(KE)
更新2020.07.07
磯会員からの報告
7月4日未明の球磨川流域を中心とする豪雨は、やはり人吉盆地下流側の狭窄部手前の球磨村渡付近の特養ホーム千住園で最多の被害者を出しました。渡の球磨川の水位は、4日午前7時に12.55mを記録したのち、観測不能になっています。
本日7月6日も宮崎県串間市本城川、鹿児島県伊佐市の山野川が朝に氾濫しています。午後には大分県中津市の山国川や福岡県の遠賀川支流でも警戒水位を超えました。福岡市の防災情報も次々老人の避難を呼びかけている状態です。
球磨川の狭窄部手前における12mを超す水位上昇は驚くべき数字です.
今回の豪雨が点々と場所を移して次々発生する様子は,“2018年の西日本豪雨”を思い起こさせます.この時は7月3日から8日の間にわたり,九州北部から,鳥取,広島,岡山,兵庫,京都など,広域に,同時多発的に豪雨と豪雨に起因する洪水や土砂災害を引き起こしました.岡山県倉敷市真備地区の氾濫は記憶に残るところです.(KE)
更新2020.06.10
〔※1〕エマグラムからわかる大気安定度を含むより詳しい情報については、日本大学文理学部地球科学科機構気象システム研究室HP(http://earth.chs.nihon-u.ac.jp/geogeo/clim/)を参照してください。
更新2019.09.11
8月末〜9月初めにかけて関東、東海地方に大きな被害をもたらした竜巻や豪雨は、秋雨前線の南縁部にある大気不安定域で発達しました。そのメカニズムを豊富な画像、データで解説します。
☆ギャラリーの見方☆
・写真中央の三角をクリック
→スライドショー(自動再生)開始
・写真中央の縦線2本をクリック
→スライドショー(自動再生)停止
・写真右の三角をクリック
→次の写真へ
・写真左の三角をクリック
→前の写真へ
・写真上の交差した矢印をクリック
→画面いっぱいに拡大
戻るときは右上のバツをクリック
・写真下のサムネイル画像をクリック
→その写真へ
当サイトの内容、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。