最終更新2020.08.11
7月4日には,九州の熊本県,鹿児島県を中心に記録的な豪雨が発生し,大きな被害が出ています.特に人吉盆地から八代市で八代海にそそぐ球磨川に沿って各所で氾濫が起きています.磯会員からは,球磨川は人吉盆地より下流は狭い峡谷部を延々と流れるため,人吉盆地から下流の狭窄部に入るところで球磨川の水位は上昇しやすく,峡谷部では危険個所が多いとの情報が寄せられています.関連情報が入りましたら掲載していきたいと思います.
また、豪雨が点々と場所を移して次々発生する今年の豪雨を見ていくときに、よく似た推移を示した九州北部豪雨や西日本豪雨から学ぶところが大きい。2017(平成29)年7月5日九州北部豪雨について「今日は何があった日?」に詳しく解説いたしましたので併せてご覧ください。
山川修治
更新2020.08.11
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≪謝辞≫ 22・23コマ目の作図にあたり、JRA-55のデータセットを活用させていただきました。 感謝申し上げます。
更新2020.07.15
多くの寒冷渦の影響で、蝦夷梅雨模様だった北海道の北方、オホーツク海に1014hPaの高気圧が現れ、涼しい北東気流が北日本へ。そして一部は、関東地方東岸の小高気圧を経て、関東南部にも流れ込みました。
梅雨前線は小康状態でしたが、朝鮮半島付近にある低気圧が、北陸方面へ向かい、再び活発化。14〜17日には前線沿いとその南側の不安定域で豪雨の恐れがでてきます。梅雨末期の集中豪雨ですが、これ以上の被害のないことを祈っております。
更新2020.07.08
2020年7月の豪雨災害に関連して、
国土地理院のHPでは,
「令和2年(2020年)7月3日からの大雨に関する情報」https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R2_kyusyu_heavyrain_jul.html
航測3社からは、以下の情報が提供されています。それぞれのHPのトップページからご覧下さい.
「2020年7月大雨による九州南部の被害状況(2020年7月)第一報」
7/4に撮影された斜め空中写真を掲載.球磨川の峡谷部が谷一杯になって流れている様子や落橋の写真は生々しい. 「2020年7月大雨による九州南部の被害状況(2020年7月)第二報」
海域の流木漂流状況や球磨川河口の写真を掲載.
「2020年7月 熊本県・鹿児島県豪雨災害」
「2020年7月 九州北部豪雨災害」
「2020年7月 岐阜県・長野県豪雨災害」
災害前と後の衛星画像を比較した土砂移動判読や湛水域等判読の解析を掲載.
「令和2年7月 九州豪雨災害」
7/7撮影の斜め写真には市街に広がった洪水被害の様子が克明に撮し取られている.衛星データに基づく画像解析による浸水範囲や浸水深の推定図を掲載.
磯会員からの報告
7月6-7日には本格的に北部九州で豪雨となり、筑後川の氾濫や筑後川と合流する支流沿岸の氾濫が各所で生じています。このほか大牟田市では6日夕刻から7日未明にかけての豪雨と満潮と停電が重なり、中心市街地で男性の胸ほどの水位で浸水しました。排水機場が全て停止したために生じた水害のようです。
7月8日 関東-東北に波及 午前中は栃木県から福島県にかけて線状降水帯が形成されました.(KE)
更新2020.07.07
磯会員からの報告
7月4日未明の球磨川流域を中心とする豪雨は、やはり人吉盆地下流側の狭窄部手前の球磨村渡付近の特養ホーム千住園で最多の被害者を出しました。渡の球磨川の水位は、4日午前7時に12.55mを記録したのち、観測不能になっています。
本日7月6日も宮崎県串間市本城川、鹿児島県伊佐市の山野川が朝に氾濫しています。午後には大分県中津市の山国川や福岡県の遠賀川支流でも警戒水位を超えました。福岡市の防災情報も次々老人の避難を呼びかけている状態です。
球磨川の狭窄部手前における12mを超す水位上昇は驚くべき数字です.
今回の豪雨が点々と場所を移して次々発生する様子は,“2018年の西日本豪雨”を思い起こさせます.この時は7月3日から8日の間にわたり,九州北部から,鳥取,広島,岡山,兵庫,京都など,広域に,同時多発的に豪雨と豪雨に起因する洪水や土砂災害を引き起こしました.岡山県倉敷市真備地区の氾濫は記憶に残るところです.(KE)
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