2023.4.19
2016年に発生した熊本地震から7年目となりました.
この地震では続けて2度も震度7の地震が起こり驚かされました.1つ目は4月14日21時26分,熊本県益城町で震度7を観測(マグニチュード(Mj)6.5,震源の深さ11㎞).2つ目は4月16日午前1時25分,熊本県益城町、西原村で震度7を観測(マグニチュード(Mj)7.3,震源の深さ12㎞).2つの地震の震源は約4㎞離れているだけでした.当時、1つ目は本震のちに前震、2つ目が余震のちに本震とされましたが、それぞれ異なる活断層に起因するものであることが分かりました.この間に,その2つの活断層についての理解は深まってきています.また,地震動に対して脆弱な軟弱地盤の広がりが改めて見直されつつあります.
地震、津波、火山噴火などの災害に際して、広域に避難することが必要になりますが、災害のタイプや地域によってさまざまな要因が絡んできます。自動車を使用しての広域避難は渋滞の原因になり避けるようにとされますが、自動車を利用しないと広域の避難は難しいという事情を抱えた人々は少なくないのが現実です。機械的にどちらかのみというのは現実的ではありません.
最近公表された、「富士山火山防災対策協議会」の中で、広域避難の在り方について議論されていますので、参考にご覧ください.
2021.04.16
2016年に発生した熊本地震から5年が経過しました.
この地震では2度も震度7の地震が起こり驚かされました.前震は4月14日21時26分,熊本県益城町で震度7を観測(マグニチュード(Mj)6.5,震源の深さ11㎞).本震は4月16日午前1時25分,熊本県益城町、西原村で震度7を観測(マグニチュード(Mj)7.3,震源の深さ12㎞).2つの地震の震源は約4㎞離れているだけでした.
この地震に関するグラフ,図,写真などは昨年の記事でご紹介しました.合わせてご覧ください.
前回の記事「2016年4月14,16日 熊本地震」*2020年4月14日投稿*
熊本市が2021年3月に発表した「熊本市震災復興計画の総括」によると,インフラや施設の復旧工事は2019年度に完了,被災者支援は仮設住宅から恒久的な住まいへの移行率が99.7%(2021年1月末時点)など,もうあと一息の所まで来ているようです.
阿蘇カルデラと熊本市を結ぶ幹線道路に掛かる阿蘇大橋が地震で完全に落下していましたが、ようやく新阿蘇大橋が開通というニュースがありました。新阿蘇大橋には地震に対する様々な工夫がされているそうです.アーチ型の阿蘇大橋は両岸の2点で支える構造でしたが,新阿蘇大橋は橋桁と橋脚を一体化し複数配置,活断層があると思われる部分の橋桁を分けずれによるダメージを逃がす形にするなど,地震に強い構造になっているようです.
また熊本城の天守閣の完全復旧という、地元には大変明るいニュースもありました。4/26(月)からは天守閣最上階まで登れるようです.訪問前に「熊本城公式サイト」で混雑状況が確認できます.
<参考>(外部サイトにリンクしています.)
熊本市震災復興計画の総括(熊本市公式サイト>防災・まちづくり・市民参画>熊本地震関係>復興計画>熊本市震災復興計画について)
「新阿蘇大橋、揺れ逃がす工夫 構造も強く最善の技術」(熊本日日新聞 2021年03月08日 11:00)
2020.04.14
2016年に熊本地震が起こっています.2度も震度7の地震が起こり驚かされたあの熊本地震です.最初の地震は4月14日21時26分に発生しました.熊本県益城町で震度7を観測(マグニチュード(Mj)6.5,震源の深さは11㎞).2度目の地震は4月16日午前1時25分に発生しました.これは当初14日の本震の余震と考えられましたが,後に震度7(マグニチュード(Mj)7.3,震源の深さ12㎞)と訂正され,14日の方が前震,16日の方が本震とされています.2つの地震の震源は約4㎞離れているだけでした.
[図1は,測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 1JHs 928]
極めて多数の大きな地震が熊本県から大分県にかけて発生し,広域に被害が生じました.以前から調査されていた活断層,益城町付近で交差する布田川断層帯,日奈久断層帯に関係した活動と考えられています.
この地震については,地震活動と活断層帯との関係,災害の状況,被害と地盤の関係,復旧・復興,避難生活等々多くの調査・研究・報道が行われました.その中から地震直後の調査例を紹介します.
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