最終更新2024.4.24
当サイトでは感覚的に理解しやすいように,天気図やエマグラム,気象衛星からの可視画像,赤外線画像など多く使用しています.それらは情報量が一杯で,見れば見るほど面白いものです.
でも,ちょっと待って.街中で,あるいは部屋の窓から,ふと見上げた空からもいろんな事がわかるんですよ.
空のスナップ写真から読み取ったあれこれを閑談します.
2021年
撮影:鈴木健一氏 解説:山川修治
館野のエマグラム(09時)によれば、約3500mでWSW10m/s、湿度はやや低めで、4300m付近に逆転層があり、離れ笠の形成に繋がったとみられます。
出典:気象庁 解説:山川修治
台風11号は韓国の南東部上陸後,日本海西部をNNEへ進みそうです。数日前にはこれより200km程東のコースをとる可能性があり,1991年19号台風(通称「リンゴ台風」;9月27日に佐世保に上陸後,日本海沿岸をNE進して,青森のリンゴが多量に落下)に類似し心配度が高かったのですが,南西諸島南部付近で停滞・発達している間に強まったオホーツク海高気圧がブロックしてくれそうで,その点は助かりました。日本近海の海水温がかなり高い状況が続いていますので,これから1か月ほど,要注意の期間が続きます。
出典:気象庁 解説:山川修治
8/8以降、青森県・秋田県などで集中豪雨が続き、さらなる豪雨も懸念されます。一方、熱低(台風8号)が北上し、8/13には関東を通過しそうな状況となりました。1999年8月14日、熱低による神奈川県玄倉川の鉄砲水で中州キャンプ中の14名が遭難した事故が思い出されます。同様の水害が起こらないよう祈るばかりです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
久々のオレンジ色がかった波状の夕焼け、素晴らしいですね。背の高い高気圧に覆われて、安定層ができた中での波状雲。北海道では梅雨前線が北上して、旭川のペーパン川が洪水。台風4号の北上・東進で、天候は変わり目に。
≪夕焼け美 波乱含みの 波状雲≫
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
見事な雨柱の景観写真ですね。左手にはロート雲になりかけた雲パターンも。この日はガスフロントと見られるエコーもしっかり捉えられていて、良い教材、研究対象になりそうです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
2日連続の雷雨と激しい降雹に見舞われました。北方を顕著な寒冷渦が通過し、その後も上空に寒気が流入して、大気が不安定化した結果でした。「積雹」「流雹」は2014/06/24の「三鷹降雹」以来。負傷者87名(5/2、藤岡)は日本では前例がないようです。この写真の前方、浦安沖では水上竜巻の発生も(16時すぎ)。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
綺麗なKH(ケルビン・ヘルムホルツ)波ですね。その4時間半後の館野のエマグアムで明瞭な逆転層が認められましたので共有しました。1年に数回ほどしか確認できない貴重な写真です。教材にも使わせていただければ助かります。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
南方に移動した寒冷前線の北側500~800kmにはジェット気流が吹いていて、ジェット巻雲が出現。中下層で鉛直シア大のもと、移動性高気圧圏内でも南側のNE気流域では、下層雲の多い状態となっています。
《Fの北 ジェット巻雲 G夕焼け》 (F:前線、G:グラデーション)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
富士山方面 伊豆諸島方面から房総半島東方沖にかけて、雲バンドが伸びています。久しぶりに黒潮流路を点検してみると、大蛇行は変形し、紀伊半島南方で大きく南へ迂回、一旦、北上後、伊豆諸島西方沖で再び南下し、伊豆諸島に沿ってNNE流しています。小トラフも一役かっていますが、確かに黒潮流路に沿う雲帯とみることが可能なようです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
2つ玉低気圧が東方へ去って、2段階の逆転層ができ、それぞれの下面に、下層では北北西から南南東へ、中層では西北西から東南東へ、波状雲が形成されました。クロスラミナ風の綺麗な光景ですね。 L去って クロスラミナの 波状雲
出典:気象庁 解説:山川修治
本日は快晴のもと、桜は3分咲の卒業式でした。東シナ海に見えてきた雲塊は、土日に日本海南部を主とする2つ玉低気圧になりそうです。大雨・南風を富士山付近にもたらし、スラッシュ・フローの恐れがあります。結構、積雪量が多いようなので、一気に融雪が進み要警戒です。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
北日本では冬型の気圧傾度が急で、風上では降雪、奥羽山脈などの風下側では綺麗な山岳波動が見られます。関東地方では緩い冬型で跳ね雲のような形状ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
上空に寒気が入り、寒気団内小低気圧(PL)が発生、NW風とS風が対峙し、上昇流が強まって、初春雷となりました。 風対峙 初春雷は PL性
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
南岸低気圧(L)が発達しながら北海道の東方に去って綺麗なジェット巻雲(Ci)が彩を添えています。 L去って 彩添える ジェットCi
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
今朝、寒冷前線が通過して、熊谷のウインドプロファイラでわかるように、西風が吹きわたり、富士山の姿を望むことができました。3/16は比較的濃い黄砂と花粉のブレンドが到来しそうで、体調管理にご用心を。 グラデーション 富士のかなたに KKコンビ
出典:気象庁 解説:山川修治
移動性高気圧は南北に中心が分かれ、その間に生まれた収束雲とみられます。八丈島09JSTのエマグラムによれば、700~650hPa(高度3500~4000m)に明瞭な逆転層があり、その下は湿潤で、収束したところに雲バンドが現れたと考えられます。急に陽春となり、桜の開花まで約1週間、卒業式の頃はほぼ満開でしょうか。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
これも一種の「西風(ならい)の土手」といえるかもしれませんね。西高東低の冬型気圧配置がかなり緩んで、南岸には黒潮流域に沿うように低圧部が出現。その雲域が相模湾へ北上して…。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
素晴らしいダイヤモンド富士ですね。お正月にこのようなジャストタイミングの光景を鑑賞できることは感謝・感激です。
《初春に 新ダイヤモンド 富士みごと》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
日本海北部を低気圧(L)が東進、寒冷前線(CF)が北日本に接近中という背景のもと、晴れの継続と強風を示唆するレンズ状の離れ笠が光り輝いています。
《北方F 南風(はえ)流入し 離れ笠》
出典:気象庁 解説:山川修治
冬型気圧配置への移行過程で、済州島からSE方に伸びる綺麗なカルマン渦が現れました。ちょうど屋久島を通って渦が変形するというおまけまで付いています。子晦日のプレゼントですね。
《吹き出して カルマン渦が 屋久島へ》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
富士山に待望の旗雲が現れ、夕日とのコラボが圧巻ですね。相模湾からの剥離流の循環に乗って東方へたなびく雲が夕日を屈折させて、不思議な光景を演出しています。
《旗雲と 夕日のコラボ 美光景》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
見事な波状雲ですね。寒波到来で、中下層の安定層の下に中部山岳地帯の山岳波動によって形成されたとみられます。衛星画像とも符合する興味深い光景です。
《波状雲 寒波に乗って ローリング》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
日本海側の雪雲が片積雲となって流入、パール夕日からの光線が片積雲によって放射状を呈し、クリスマスの綺麗な景観となっています。
《片積雲 パール富士から クリス光》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《クリスマス イブ色染める パール富士》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《プレ冬至 後光浴して 深紅富士》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
低気圧が東に去って、この綺麗な巻層雲・巻雲のもと環天頂アークが観察されたそうです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
素晴らしい富士影ですね。火山性エアロゾルをスクリーンに冴えわたっています。
《御光あび 富士影みごと 冴えわたる》
撮影:杉中佑輔 解説:山川修治
本当に素晴らしい夕焼けですね。南岸小低気圧(黒潮大蛇行も関与か?)の北縁部の巻層雲が波動を起こすなか、その氷晶が夕日を複雑に屈折させた結果とみられます。さらに、その上の成層圏下部の火山性エアロゾルの影響もあるのでは…と推測しています。
出典:気象庁 解説:山川修治
再びTapering could の出現ですね。巨大寒冷渦の南東側の寒冷前線に沿う現象とみられます。14時頃には富津で竜巻とみられる風害も発生しました。同日、USAでも長大な寒冷前線がトロントやシアトルで発生しています。
出典:気象庁 解説:山川修治
台風20号の影響を受けて、南岸低気圧が発達中で、Tapering Cloud が2段構造で現れています。ハイブリッド低気圧で、大雨に注意が必要です。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《雨上がり 天高々と ベスト富士》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
綺麗な夕焼けのもと、踊るような雲は亜熱帯ジェットに伴う巻雲ですね。季節はずれの残暑の終わりを告げる高層の氷晶から成る雲で、大きな鉛直シアがあることを示しています。
《航空機 CATの危険 シ-ラス雲》
(CAT: Clear Air Turbulence) (巻雲:Ci, Cirrus)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《また夏日 Ac光環 T遠因》
(Ac:高積雲、T:台風2118号)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《レンズ雲 斜めに並び 強風か?》
(翌9日09:50頃、愛媛県松山市で「つむじ風」)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《富士高峰 真鍋博士に ノーベル賞!》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風2116号の先端の雲が少しかかり始めましたが、日本海を南東進中の寒冷前線の影響もあり、まだ晴れ間が出ています。類似の台風として、伊豆大島に豪雨・土砂災害をもたらしたT1326号が挙げられます。今回は八丈島の南約100kmを北東進しそうで、秋雨前線も絡み、伊豆諸島南部での暴風雨・土砂災害に要警戒です。災害の起こらないことを祈っております。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
秋雨前線が少し北上し、主として高層雲(As)に覆われてきました。だいぶん疲れはみえていますが、台風の行く末が心配です。
《T迷走 温低化後も 要注意!》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風2114号から吹き出す巻雲(シーラス)と秋雨前線北側の高積雲(Ac)とが織り成す干渉美ですね。太陽側近辺では「彩雲」を鑑賞できた可能性も…。
《Tシーラス Ac織り成す 干渉美》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
金床状(アンビル)の積乱雲とトキ色の夕焼け。名残りの夏の素晴らしい光景ですね。どうやら明日からは、寒冷渦とシベリア育ちの高気圧の圏内に入って、天候ベースが大きく変わりそうです。
《名残り夏 トキ色映えの アンビル美》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《堂々と 威風起こして 雲波美》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
富士山に薄い笠雲と吊るし雲と多数のレンズ雲が出現し、壮観ですね。そうこうしているうちに、台風2112号がルソン島の東方で発生しそう。そちらの動向にも要注意です。
《つるし雲 台12号は どうなるか?》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
約1週間続いた前線豪雨は東日本では終了したようです。しかし、富士山の笠雲や周辺の層積雲は、まだ西日本で豪雨が残ることを暗示しているようです。8/12の福徳岡ノ場噴火の噴煙の一部がその後数日の豪雨の一因になっていたとはいえないでしょうか?
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
戻り梅雨の様相となり、うっすら富士もしばらく展望できそうにありません。災害が起こらないことを祈っております。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風一過の素晴らしい景観ですね。上層に強風を示すレンズ状の巻積雲(Cc)、中層に熱帯生まれの積雲から変わった高積雲(Ac)、下層に海風に伴う積雲群。
《T土産 展覧会の レンズ雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《ツイン台 恐竜雲が 駆け巡る》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風2109号に続いて、10号が沖縄近海で、11号が小笠原東方で相次いで発生。小笠原西方の熱低、伊豆諸島南部の小擾乱を含めて五輪に。それらの上昇流に対して日本付近で卓越した下降流は、フェーン絡みの猛暑と、多重層状雲、見事な茜色の夕焼けを創造してくれました。
《五輪渦 フェーン絡みの 茜雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
小さな熱低が南岸に接近し、その最前線の積雲群が到来。それでも晴れ間は多く、綺麗なパステルカラーの夕焼けとなりました。
《豆TD 波乱含みの 雲多彩》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
この積雲たちは北太平洋高気圧の縁辺を巡る南風で運ばれています。東海地方の上空には寒気を伴う低気圧(7/30に雷雨をもたらした寒冷渦がほぼ停滞)があり、その東側の循環に乗っているともいえます。一方、小笠原の西方には小さな熱帯低気圧(TD)が発生し北上しています。なぜTDが多発しているのでしょうか?「モンスーンジャイア」と呼ばれる熱帯インド洋方面からの気流が日本の南方で大きな反時計回りの渦を巻き、その周辺部でTD(や台風)が発生しやすい状況となっています。2016年8月の再来か?と注目しているところです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
「おかえりモネ」の舞台となっている2016年に似た変則的な空模様で、再び東南東方沖に小さな熱帯低気圧(TD)が現れ、北海道に向かっています。それが雲底の揃った積雲群を集め、盛夏らしい青空が広がりました。
《レアTD 積雲集め 五輪晴れ》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《夏来る 富士の峰にも 下降流》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《梅雨あけて 雲底そろい 夏模様》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《富士に笠 雲が流れて 梅雨明けへ》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
梅雨明け間近、梅雨前線の余韻で、逆転層ができて、パステルカラーの波状雲が綺麗に並んでいます。
《F余韻 パステル色の 波状雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
首都圏としては今年最強の雷雲が通過し、各地で降雹がありました。16時頃から数10分、武蔵野市・杉並区・練馬区・中野区・新宿区・渋谷区・港区・中央区で径2cmほどの雹混じり雷雨となったようです。上記以外の地域で降雹情報があればお知らせください。
《雹雷雨 さわやか気流 暑気払い》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《真夏日に 燃ゆる落日 浅間凪》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《雨上がり うっすら富士の 美景観》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《積雲群 流れ流れて 黒龍へ》
黒龍で 巨大竜巻 30分(黒竜江省で18LMT頃から)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
日本海の寒冷渦が明瞭で、関東地方では明日30日に雷雲が発生する可能性が高まりそうです。
《夕日差し 彼方に潜む 寒冷渦》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
まとまった雨で黄砂が洗い流され、茜色の綺麗な夕焼けとなりました。
《恵み雨 黄砂一掃 あかね色》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
平年より11~12日早く立夏に合わせて梅雨前線が沖縄・奄美地方で顕在化。本州もその影響の片鱗を受け始めたようです。
《立夏雲 梅雨前線 早顕著》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
雷雨2日目。埼玉県広域(雹を含む雨柱!)、東京都北東部、千葉県北西部、茨城県南西部で降雹が引き起こされました。上空約5.5kmに-27℃の寒気団が進入。地表で13℃以上(その差40℃以上)で雷雲発達という法則が現実に。
出典:気象庁 撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
この5時間半後、静岡県牧之原で7kmの範囲に及ぶ竜巻(JEF=2;最大瞬間風速55m/s)が発生しました。山陰沖寒冷渦(⑪)に伴う東海地方のCbバンドのなかに、線状降水帯(⑮)が現れ、そこでCbが一段と発達、竜巻を生じました。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
トラフの接近で乱層雲が長野県北部で発達し、槍ヶ岳山荘付近では29日朝までに70cmの新積雪があり、奥穂高方面では大規模雪崩も発生したそうです。5/2頃、日本海に南下してくる寒冷渦は関東地方を含む広域で雷雨・降雹をもたらしそうなので要注意です。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
非常に強い勢力となっている台風2102号の遠因で日本海とその北方の高気圧が強まり、その下降流の影響で逆転層が高度900~1400mに形成され、層積雲がたなびいています。
《羽衣の たなびくSc T遠因》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
下層にWNWの風が入り、富士山のESE側に吊るし雲が形成されました。 フィリピン東方には台風2102号が(5年ぶりに)900hPaまで猛発達しました。その北側の高気圧が強まり、下降流も強化傾向で、青空が広がっています。それによる安定層も吊るし雲の一因になっています。大変貴重な景観写真ですね。
《北にL 南T余波 吊るし雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
寒冷渦の南下により、雷雲が発生し、雨柱が捉えられました。今春は寒冷渦の南下が多そうなので、降雹も要注意となります。局地的な降雹情報があれば、どうぞよろしくお願いします。
《雨柱 Cbになれば 降雹も》
Cb=積乱雲
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
前線がゆっくり通過し、久々に寒気が入り、前線性逆転層にケルビンヘルムホルツ波の層積雲が見られます。
《恵み雨 寒気の上に KH波》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
東京(気象庁)で視程10km余りと報じられましたが、戸田で2~3kmとのこと、貴重な情報です。東京の黄砂は2011年以来10年ぶりで、頻発期がおよそ10年ごと現れることは興味深いですね。
出典:気象庁 解説:山川修治
この画像の北京方面や上海付近にグレーエリアがみられますが、大量の黄砂が浮遊している状況です。29日には西日本各地へ、30日には全国的に黄砂が飛来しそうなので、ご用心ください。今春は乾燥度が激しく、低気圧・前線活動も活発なため、砂塵嵐が相次ぐ見込みで波状的に要注意状態になるでしょう。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《彼岸明け 寒気入って 尾流雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《寒気流 カルマン渦が スライダ―》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
18時には北海道西岸に低気圧(996hPa)がNEへ55km/hで進んでおり、一方、三陸沖約1800kmに優勢な移動性高気圧(1030hPa)があって、気圧傾度が強まり、富士山周辺で強いSW風とともにWSW-ENE走向の線状降水帯が複数みられます。寒冷前線が通過中で、東へ抜ける明日は、一時的に冬型気圧配置になる見込みです。本年は富士山の積雪が少なく、低気圧コースがやや北側であったため、富士山フラッシュフローの可能性は低いと予測し、事前の情報は出しませんでした。 しかし、実際には2018年3月以来の大規模なスラッシュフローが発生してしまいました。スバルライン方面4~5合目のようです。1週間前の大雪ならびに今回の大雨と高温の影響が重なったためとみられます。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《華北より 黄砂を含む 放射雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《舞うCi 恵みの雨は 土曜日に》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《スギ・ヒノキ 花粉光環 春霞》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《L去って 趣き添える ジェットCi》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《F南縁 ガストが霞 一掃し》
撮影:石綿しげ子 解説:山川修治
《春二番 花粉増えて 暖霞》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《雨水明け 寒気まとって グラデーション》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《忍者雲 暗雲垂れ込め 雪も舞う》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
急激に発達しながら北上した低気圧の後を追って片積雲が次々に飛来。西に太陽、東に雨滴が残って、関東地方の広域で虹のかけ橋が形成されました。足利では2重虹が発生したそうです。
《西夕日 東雨滴で ハッピー虹》
下左 撮影:山川修治 場所:中野坂上
下右 撮影:鈴木正章 場所:文京区湯島
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
寒気の吹き出しにより、小規模ながら旗雲が現れました。AMeDASによれば相模湾から剥離流も。卒論発表会にエールを贈っているようにも見えます。《発表日 エールを贈るは 小旗雲》
出典:気象庁 解説:山川修治
小規模寒波。移動高がもう少し出遅れてくれれば、済州島のSSE方にカルマン渦ができたのに……残念。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《春一番 花粉も増えて ミ―散乱》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
1月27日06:40UTC、インドネシアのMerapi山が噴火し噴煙高度は12.2kmに達しました。フィリピン・ルソン島Pinatubo山も火山性?地震が頻発しているとのこと。心配です。
《メラピ噴き 主都淡雪 北吹雪》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《久々の 富士に新雪 輝けり》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《雪まとい 締まる大気に 富士冴える》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《L多発 波乱含みの 紅夕日》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《暖気去り CF通過し 波状雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
日没直後、夕日が地平線沿いに富士山へ差し込み、富士山の影絵が黄砂のスクリーンに映し出されたと推理してみました。如何でしょうか? いずれにしても、非常に珍しい幻想的な光景ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
1年前の2020年1月12日、フィリピン・ルソン島のTaal火山が大噴火し、噴煙高度は16.7kmに達しました。その影響が今冬の波状的な寒波・大雪や深紅の夕焼けの一因となっている可能性も捨てきれないと考えているところです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
高度2800~3500mに逆転層があり、その気層にケルビン・ヘルムホルツ(KH)波が現れました。
《新春の 富士の夕日に KH波》
撮影:鈴木正章 解説:山川修治
《富士燃ゆる レンズ笠雲 したがえて》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《朱に染まり サンタ旗雲 富士エール》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《富士燃ゆる 忍者雲から 放射光》
撮影:杉中佑輔 解説:山川修治
旗雲と安定層を示すKH波が夕日によって浮き彫りにされた大変貴重な光景ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
大変見事な旗雲と片積雲の夕焼けですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《ダイヤ富士 後光輝く 離れ笠》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《秋深し 柿色富士に 波状雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《暮れなずむ 小春日和に 富士雄姿》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
見事な山岳波状雲と夕焼けのコラボですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
寒冷前線のテイルの延長線上の層積雲(Sc)ですね。9日15~16時に府中から同様の雲列を眺めていました。変化が早く「忍者雲」の俗称もあり、一時、環8雲に似たような形状も出没。同報に含まれている高橋祐太気象予報士の卒論に関連する季節になってきましたので、今後の解説に期待しています。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
ターナーの絵画のような美しい夕焼けの光景ですね。あの時代は小氷期末期で火山性エアロゾルが多かったのですが、今の時代はどのような物質が浮遊しているのでしょうか? 週末~週明けには秋としては珍しい黄砂の飛来もあるようです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
今秋の夕焼け富士は格別ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
昼頃までは富士山の南西側に収束雲が形成されていたようですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
この日の朝09:37頃、駿河湾でガストフロントに伴うアーク状雲が観察されたそうです(WNI情報)。寒冷前線通過前のスコールラインによると考えられます。そしてこの深紅の夕焼けは、成層圏からのオゾン流入のためか、あるいは大陸からの黄砂飛来が関係しているのでしょうか?
撮影:是枝若奈 解説:山川修治
富士を見下ろす迫力抜群の畝状(波状)層積雲ですね。
撮影:野口真利江 解説:山川修治
北日本に発達中の低気圧があり、羽田空港でもSW17.5m/sを記録したこの日、中下層雲が千変万化し、薄オレンジ色の幻想的な夕焼け富士が印象に残りますね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
琥珀色に輝く富士山、周辺の多様な雲がそれを浮き彫りにして、本当に素晴らしい光景ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
典型的な高積雲(ひつじ雲)は、秋雨前線の北縁部分に見られたことが衛星画像からわかります。
富士シルエットと高積雲(Ac;ひつじ雲)や波状高層雲のコラボも秋冷の候の趣深いひとコマですね。
《ひつじ雲 秋風に乗り 笠雲へ》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
綺麗な笠雲ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
下層は北関東から南方の熱低に向かう気流に乗った層積雲、中層は秋の高積雲(ひつじ雲)と多重の雲を堪能できますね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
層積雲(Sc)の代表で、畝雲の見事な写真ですので教材に使わせさせていただきたいと思います。 このScはおよそ1000~1500m上空の雲で、秋雨前線の北側のENE風のもとで形成されているようです。台風14号に伴う雲はもっと高く対流圏中層まで達していて、2段構造ですね。
出典:地理院タイル 解説:山川修治
日本南岸のSSTは、夏に比べて2~3℃低くなっています。
また、昨年のT1915号・1919号が襲来した頃は、本州南岸海域まで約27℃の暖水が迫っていたのですが、やはり1~2℃低い状況になっていますね。
くわえて、黒潮大蛇行は西に偏してまだ継続中で、その内側の冷水塊に台風14号が進入し、弱化しつつあるというところです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
この遥か北方、沿海州からオホーツク海南部へ移動中の高気圧が1030hPaと強力で、台風14号の列島上陸を阻んでくれたという見方もできるようです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
この遥か南方の台風14号が広く雲を集めて発達中ですが、日本に襲来しやすい位置なので、心配ですね。この数日間、目を離せなくなりました。
下左:また西之島火山の噴煙の一部が流入したのでしょうか?
下右:寒冷前線の「しっぽ」がかかっているようですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
富士山のシルエットが浮かんで、明日、停滞前線・寒冷前線がゆっくり南下し、笠雲や吊るし雲が現れるかもしれないことを示唆しているようです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
館野(25日09時)のエマグラムによれば、高度0.7~1.0kmに逆転層があり、下層の乱層雲(Ns)がその約1kmで南西方へたなびいている様子がみられます。台風12号(Dolhpin)は秋雨前線上で温低化し(24日15時)、発達したオホーツク海高気圧(1030hPa)によりブロックされ、今、三陸沖をゆっくり北上中。南岸に別の低気圧、日本海には寒冷渦が入り、東日本の天気回復は遅れそうな状況です。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風(12号)と秋雨前線の相互作用による多重の乱層雲(Ns)が現れ始めました。23日朝から丸2日間、特に雨に警戒が必要な状況になってきました。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
19日朝、横須賀付近でまた異臭情報があったそうです。館野のエマグラム(09時)によれば、高度0.7~1.2kmに逆転層があり、その下でE風、その上でSW~WSW風の構造。南方から火山性ガスが入り、滞留した可能性も…。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
彼岸入り前日
《SW風 淡い富士の峰 レンズ雲》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
秋の雲らしい高積雲(ひつじ雲)が現れ始めましたね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《秋濃厚 二百二十五日の Sc群》
(Sc:層積雲)
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
雨柱が所々に現れる変化に富んだ空模様ですね。小笠原付近に熱帯低気圧が発生し北上、台風にならなくて済みそうですが、玄倉川洪水時(1999.08.14)と類似の状況なので、豪雨・鉄砲水にご用心を!
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
《ゆく夏の 面影残し 富士雄姿》
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
夏の名残りの積乱雲ですね。そうこうしているうちに、南岸に秋雨前線が現れ、天候の様相が随分変化してきたようです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
富士山の吊るし雲とその上空の多重レンズ雲が素晴らしいですね。台風10号の置き土産。SW~SSW風が駿河湾から入り続けると、このような見事な雲を造形してくれるので、明日も楽しみです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
西に台風10号、東に北方起源の高気圧のコントラストがよくわかる構図ですね。この高気圧が台風をブロック、台風9号が海水を攪拌し海面水温をやや低めたことが、最悪の事態から日本を救ったといえそうです。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
台風10号のアウターバンドの積乱雲が次々に到来し、雨柱(大粒の雨)を引き起こすという変化に富んだ空模様ですね。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
積乱雲がにわか豪雨を もたらしています。
撮影:遠藤邦彦 解説:山川修治
ちょうど9月に入って、オホーツク海高気圧が発達、涼風ヤマセを送り込んでくれました。一方、台風8・9号に続く、10号が週末に中央日本付近に襲来しそうな雲行きに。改めて防災の点検を。
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